歯科衛生士が取得できる認定資格の種類について
- 歯科衛生士

歯科衛生士は国家資格を持つ医療専門職であり、歯科予防処置や歯科診療補助、歯科保健指導を行います。近年では、より専門性の高い知識と技術を求める声が増えており、歯科衛生士のスキルアップのためにさまざまな認定資格が用意されています。これらの資格を取得することで、患者へ提供できる医療の幅を広げたり、キャリアアップを図ったりすることができます。
今回のコラムでは、歯科衛生士が取得できる認定資格の種類について詳しく解説します。
1. 歯科衛生士の認定資格とは?
歯科衛生士が取得できる認定資格は、大きく分けて以下の3種類があります。
- 学会・団体が認定する専門資格
- 特定の技術や分野に関する認定資格
- 医療連携に関する認定資格
これらの資格を取得することで、専門性を高め、より高度な歯科医療を提供できるようになります。
2. 学会・団体が認定する専門資格
① 日本歯科衛生士会認定資格
認定歯科衛生士
- 日本歯科衛生士会が認定する資格で、特定の分野において専門的な知識と技術を習得した歯科衛生士に与えられる。
- 認定分野として、「摂食・嚥下リハビリテーション」「訪問歯科衛生士」「口腔保健管理」などがある。
摂食・嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士
- 高齢者や障がい者の口腔機能を管理し、誤嚥性肺炎の予防や嚥下リハビリを支援する。
- 介護施設や訪問歯科の現場で特に求められる。
訪問歯科衛生士認定資格
- 訪問診療での歯科衛生士業務に必要な知識・技術を習得したことを証明する資格。
- 介護施設や在宅診療での口腔ケアに関わる。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定資格
摂食・嚥下リハビリテーション認定士
- 医師や歯科医師、言語聴覚士、看護師と連携しながら、嚥下障害のリハビリを行うための資格。
- 誤嚥性肺炎を防ぐための食事指導や口腔ケアの知識が必要。
日本口腔インプラント学会認定資格
インプラント専門歯科衛生士
- インプラント治療のメンテナンスや手術補助の知識を持つ歯科衛生士に与えられる資格。
- インプラント治療が普及する中で需要が高まっている。
日本審美歯科学会認定資格
審美歯科認定歯科衛生士
- ホワイトニングや審美的な補綴治療の知識・技術を持つ歯科衛生士に与えられる資格。
- 美容歯科の分野で活躍できる。

3. 特定の技術や分野に関する認定資格
① 口腔機能管理関連資格
口腔機能管理認定歯科衛生士
- 高齢者の口腔機能低下を防ぐためのケアや指導を行う資格。
- 介護施設や訪問歯科での活躍が期待される。
② 予防歯科関連資格
予防歯科認定歯科衛生士
- むし歯・歯周病予防のための専門知識を持つ歯科衛生士に与えられる資格。
- 予防歯科が注目される中で、需要が増加している。
③ 矯正歯科関連資格
矯正歯科認定歯科衛生士
- 矯正治療の補助業務や、患者のセルフケア指導に必要な知識を持つ歯科衛生士に与えられる資格。
- 矯正歯科医院での需要が高い。
4. 医療連携に関する認定資格
① 介護・福祉関連資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 歯科衛生士の資格を持つ人が、介護支援専門員として活躍するための資格。
- 介護施設や在宅医療での口腔ケアに役立つ。
福祉住環境コーディネーター
- 高齢者や障がい者が生活しやすい住環境を整えるための資格。
- 訪問歯科や在宅医療での役割が期待される。

5. 認定資格を取得するメリット
① 専門性の証明
認定資格を取得することで、特定の分野における専門性を証明できる。
② キャリアアップにつながる
認定資格を取得することで、より高度な業務に携われるようになり、就職・転職にも有利になる。
③ 患者の信頼獲得
専門的な資格を持つことで、患者に対する信頼度が高まり、安心して治療を受けてもらえる。
④ 医療チームの一員として活躍
医師や看護師、介護士と連携しながら、より質の高い歯科医療を提供できるようになる。
6. まとめ

歯科衛生士が取得できる認定資格は、学会・団体が認定する資格、特定技術に関する資格、医療連携に関する資格など多岐にわたります。
- 専門資格(摂食・嚥下、訪問歯科、インプラント、審美歯科)
- 技術関連資格(予防歯科、矯正歯科、口腔機能管理)
- 医療連携資格(ケアマネージャー、福祉住環境コーディネーター)
認定資格を取得することで、専門性を高め、患者や医療チームからの信頼を得ることができます。今後のキャリアアップのために、ぜひ認定資格の取得を目指しましょう。
また、認定資格を取得すると転職に大きなメリットになります。給与アップはもちろんですが、資格を活かした環境で更なるスキルアップも可能です。
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